ロックの書き方

うちのバンドがオリジナル曲ほしいというので、最近は僕が曲を書いてみたりしています。当然僕も全然初心者なんで、デモを作って勇気出してメンバーらに聴かせるといろんなツッコミが返ってきます。いい気分ではありませんが、やはり彼らの方がロックをしっかりと聴いているので、ボカロとかアニソンとかばかり聴いてる自分が少し誤解してきたところに気づかされたし、貴重な助言であるとも思いました。

初めて作ったデモについて議論してた時に、何回直しても「どうもJポップくさいなぁ」と言われてた事がありました。そんな中でなにがいけないのか、みんなは何を求めていたのか、色々と力説されたことを紹介します。

  • 「こう、メロディーを聴かせるんじゃなくてリズムパートで引っ張っていく感じ」

彼らの言うところの「Jポップくささ」というのは、僕がどうしてもコード進行とメロディーを捻って華麗さを出したいところにあるといいます。ロックにしたいのでディストーションギターの荒々しい音色に乗せてるけど、なめらかで、叙事的なメロディーと、捻りのきいたコード進行という、僕の好みが丸出しになってました。彼らからすれば、ストレートに感情をぶつけていきたいときに、このようなアプローチはただのくどい存在でしかない。

うちは西洋風のガツンとぶつけていくスタイルのロックバンドなんだから、そういうのはだめ。メロディーは単純にしてカドを持たせるべき。そうやってリズムビートが出てくるんだ。そして、「君の曲は、いい曲だね、って感じだけど、そうじゃなくて、聞いたとたんにウオォォォスゲェェェーー‼ってなるようなのがほしいんだ」

でもメロディーが綺麗なロックと言えば(僕の中では)メレンゲが挙がりますが、あれのことをJポップくさいと言うのか・・・まあ、そうかも?

  • 「繰り返しを恐れてはいけない」

曲のブリッジ部分を再生してる時にボーカルにびしっと言われました。「恐れるな」という言葉に妙に抉られた感じがしました。

そりゃ僕も少なからず西洋ロックを聴いてきて、フレーズを繰り返し繰り返しながら増幅してゆくアプローチがあるのは知っていましたが、自分の手にかかるとやっぱり何かしなくちゃいけないという本能にとらえられて、どっかを変えることで「盛り上げて」ゆこうとする。

うちのボーカル様は、「そういうところがとてもなんていうか、初心者っぽく聞こえるんだ」とズバァ、っと言ってくれました。「俺も曲を書いてみた頃があって、なんだか変えないといけないと不安がる気持ちはよくわかる。でも後になって偉大な洋楽を知れば知るほど、そんなアプローチが幼稚に見えてくるんだ。」

洋楽のロックを聴くと、表向きではメロディーもリズムパターンも長い間変わらないことが多い。変わらないけど、繰り返すごとに何かが、少しでも変えると逆にすぐに萎んでしまう何かが、増幅されてる気がする。そして気が付いたら頂点に達していた、という感じ。そういうのをどうやって実現するのかが、ロックの挑戦の一つと言えるのだろう。

そういう考え方の大切さを改めて認識させられた気がします。

彼らのツッコミにはJポップ風を見下すようなところがちらほら出ていて、不快といえばそこが一番不快でしたが、この際自分の好みに固執してはいけませんね。こうやって自分があまり慣れていない思考回路に向かい合っていく事が大事だと常に自分に言い聞かせて我慢してました。

いろんな反省をもとに一曲目は何とか採用され、現在二曲目、三曲目にチャレンジ中でございます。